京都大学高等教育研究開発推進センター 京都大学高等教育研究開発推進センター

2018年8月21日(火)、京都大学百周年時計台記念館にて、今年で14回目となる「大学院生のための教育実践講座(主催:京都大学FD 研究検討委員会・京都大学高等教育研究開発推進センター)」が行われました。この講座は、将来大学教育に携わることを希望している大学院生のために、「大学でどう教えるか?」について考え、ファカルティ(大学教員)へと自己形成していくきっかけを提供するものです。

文学研究科や理学研究科、人間環境学研究科などさまざまな研究科・機関から32名が受講し、大学教育の現状をおさえる基本的な講義、それをもとに授業実践について多様な観点から検討するグループワーク、劇団の方をお招きしてコミュニケーションデザインを学ぶワークショップまで盛り沢山の内容で、受講生それぞれが「教育者としての大学教員」に対する考えを深めました。また、グループワークやランチセッション、情報交換会などを通して、院生同士でのネットワークが広がった様子でした。加えて、全てのプログラムに参加した受講生には総長名の修了証が授与されました。

受講生を対象に実施した事後アンケートの満足度の項目は5点満点中4.7となっており、大いに満足頂けたようです。またこのような講座に対してどう思うかに関する自由記述では、「大学生教員の自由を利用して多様性とユニバーサル化、グローバル化などの課題を念頭において学生の記憶に残るような授業の大切さを実感しました。」「大学教育を目指す大学院生は、研究能力については常に考えるにもかかわらず、大学教育について考える機会がないのは問題だと考えていたので、とてもよいと考えます。」などの声をいただきました!

今回の企画の第2弾が2019年2月上旬に「研究科横断型教育科目群」として、集中講義の形式で開催されます。奮ってお申し込みください!

「大学で教えるということ」シラバス

なお、来年度は2018年8月23日(金)、同じく百周年時計台記念館で開催されます。大学教員を目指している、教育に関する議論をしながらコミュニティを広げたい、そんな院生が周りにおられたら、ぜひ教えてあげてください。

ミニ講義「大学を取り巻く状況と多様な授業実践」
ミニ講義「大学を取り巻く状況と多様な授業実践」
コミュニケーションデザイン
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ミニ講義「私の授業」
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ポスターセッション
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