京都大学高等教育研究開発推進センター 京都大学高等教育研究開発推進センター

2017年8月19日(土)、高槻中学校・高等学校にて、「ICTを活用した高大接続ワークショップ―京大の教育コンテンツを授業で使ってみよう」を開催しました。京都大学は、OCW(Open CourseWare)やMOOC(Massive Open Online Courses)と呼ばれる無料のオープンコンテンツ(講義・公開講座・シンポジウム等の映像データならびにそれらの場で使用された補助資料)を蓄積・公開しています。本ワークショップは、高校教育関係者にそれらのコンテンツを教育の現場で広く活用してもらうために開催した、初の試みでした。

当日は、高校教員をはじめ行政職員など、全33名が全国各地から参加しました。岩井一高槻中学校・高等学校長による開会挨拶の後、飯吉透京都大学理事補/高等教育研究開発推進センター長・教授によるオープンエデュケーションに関する講演、ならびに田口真奈同センター准教授によるOCW/MOOCの解説が行われました。次に、同中学校・高等学校の田中敏博教諭および奥野直人教諭によるOCWを教育場面に活用した先行実践報告が行われ、その刺激的な実践事例に多くの参加者はますます意欲を高めていました。

その後、参加者は関心のある教科ごとにグループを組み、タブレット端末を用いて実際にコンテンツを閲覧しながら、教育場面において活用できそうなコンテンツを探索するほか、OCW/MOOCの新たな活用法について広く議論しました。最後に行われた各グループ代表者による成果発表では、OCWを用いたアクティブラーニング型授業(外国語グループ)や、サマリーライティング教材としてのOCW活用法(化学グループ)など、多角的な切り口から活発な提案がなされました。

事後アンケートでは、半数以上が「京大のOCW/MOOCを知らなかった」と回答する一方、全員が「京大のOCW/MOOCをすぐに使ってみたい/機会があれば使いたい」と回答しており、多くの参加者はワークショップをとおして発展的な教育実践への大きな示唆を得ていました。

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