京都大学高等教育研究開発推進センター 京都大学高等教育研究開発推進センター

2019年9月13日(金)、京都大学百周年時計台記念館にて、「京都大学新任教員教育セミナー2019」を開催しました。本セミナーは、今年度が第10回目となり、本学に採用された新任教員および助教から昇任された教員を対象に実施しています。京都大学らしい教育の在り方について考えたり、学内に存在する様々な教育支援について知っていただいたり、実際に直面している教育に関する問題や学生指導上に関わる課題などについて共有したりする場所になるようプログラムを作っています。

具体的なプログラムやセッション3のグループ別セッションの内容については、FD研究検討委員会のサイトにて紹介しています。また、全体会での講演等については後日OCWにアップされます。これらも合わせてご覧いただければと思います。

今回の参加者は87名(教授15名、准教授17名、講師15名、助教40名)でした。全体会では、まずセッション1として、教育担当理事・副学長の北野正雄先生より「現在の大学教育の動向と京都大学の教育改革」と題したオープニングレクチャーがありました。大学を取り巻くマクロな状況を踏まえつつ、本学が取り組んでいる様々な教育改革について紹介がありました。セッション2は、自身の授業実践を紹介する「私の授業」でした。今回は、理学研究科の高橋淑子先生と工学研究科の小森雅晴先生より授業実践の紹介がありました。セッション3は、参加型セッションとして、用意した5つのテーマごとに部屋に分かれてのワークショップがありました。最後のセッション4は、再度全体で集まってジグソー形式によるインテグレーションセッションを行いました。

参加者の事後アンケート(79名/回収率90.8%)より、総合評価は「4.35」(「非常に有意義」から「まったく有意義でない」の5段階)と高い評価が得られました。また、上位項目としては、インテグレーションセッション(4.50)、グループ別セッション(4.41)、私の授業(4.33)、でした。

参加して良かった点に関する自由記述では、「講義経験の無い私の背中を押してくれるような内容で良かったです。」、「学内での教育に従事する中で生じうる諸問題について、あらかじめ心がまえができたこと、そのときに相談できる方々を知ることができた点が良かった。」、「グループディスカッションなど、現在教員として疑問に思っていること、悩んでいることなどを共有し、解決できたこともあり良かったと思う。」、「グループセッションでは具体的事例を多く挙げて頂いて問題を身近に感じることができました。正解はないのだけど、自分の中で考えておく時間ができて有意義だったと思います。」、「新任ではない先生向けにも実施できれば全学的に効果が出やすいかと思います。」、「実定期的にこのような機会があり、希望者が受けられるとよいと思いました。」など、様々な感想を寄せていただきました。

引き続き、先生方の声を聴きながらよりよりプログラムにしていきたいと思います。

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