Topics【Trends】最新のICT活用教育動向

英コヴェントリー大学が推進するフルオンライン型の学位認定-今後5年で50以上の修士課程プログラムを新たに開講-

【Trends】第13回 2019年8月27日配信

Trends(「ICT活用教育の動向」)では、現在のICT活用教育をめぐるさまざまな話題を紹介していきます。

edXのMicroMastersプログラムを取り上げた「シリーズ~MicroMasters~」でも紹介したように、近年、高等教育機関の正規課程内でオンライン教育が重要な役割を担いつつあり、MOOCを利用した単位・学位認定の取り組みが盛んになっています。

イギリスのコヴェントリー大学は2018年からの5年間で、MOOCプラットフォームのFutureLearnを通じて50以上の修士課程教育を提供していくことを発表しました("FutureLearn and Coventry University to Roll Out 50 Online Degrees", Class Central, August 7, 2017.)。各プログラムは、講義や教材の提供ならびに試験の実施、成績評価、チューターによる学習支援といったサービスがすべてオンラインで提供される「フルオンライン型」となっています。この試みは2019年6月現在、ビジネスや法学、生命科学、工学などの修士課程で導入されています(詳細はこちら)。

この取り組みはClass Centralなどの高等教育関連メディアだけでなく経済誌Forbesでも報じられており、MOOCに基づく高等教育の先駆的事例として注目されています("This Is What A University Of The Future Looks Like", Forbes, June 28, 2017.)。

このように、コヴェントリー大学ではフルオンライン型の修士課程プログラムの提供が進んでいますが、同大学ではさらに学士課程においてもフルオンライン型のプログラム "International Business BA Top-up" が2019年9月より提供予定となっており、今後の展開が期待されています(詳細はこちら)。

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