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KoALA提供の14コースが gaccoでも公開

公開日:2021年9月16日  

2021年8月より、京都大学のSPOC「KoALA(コアラ)」で提供されている14のオンラインコースが、MOOCプラットフォーム「gacco(ガッコ)」並びに「JMOOC」のWebサイト上で順次公開されることになりました。
プレスリリース「京都大学とドコモgaccoが講座提供で提携」(2021年8月5日付)

そもそもMOOC/SPOCとは?

MOOC(ムーク)とは、Massive Open Online Coursesの略称で、インターネットを通じて配信される無償または安価で受講できる講義です。受講生は講義ビデオやオンラインテストなどを通じて学習を進めます。2012年より米国を中心に公開が始まり、2020年末現在、世界中から1億8,000万人以上が受講しています。

主に英語を使用する国際的なMOOCプラットフォームとして、edX(エデックス/左図)Coursera(コーセラ)FutureLearnなどが知られています。この3つのプラットフォームの受講生だけで、全世界の受講生の70%にあたる1億2600万人に達するとされています(Cf.) 【Trends】第22回「2020年 コロナ危機を受けて、さらに拡大したMOOC人口」(21年8月25日配信)

京都大学は2013年にedXに加盟しました。2020年度「KyotoUx」では12のコースを開講しています*。

MOOC並びにKyotoUxについてはこちらのページもご覧ください。

SPOCとは、Small Private Online Coursesの略称で、「小規模プライベートオンライン講義」と訳されます。各大学が自学の学生や許可された大学外の受講者を対象に、オンライン講義や教材の配信ができる学習環境のことです。

京都大学では、2016年度からKoALAという愛称でSPOCを運用しており、2020年度にはKoALA(左図)上で23のコースを開講しました。

KoALAについてはこちらのページもご覧ください。

日本語のMOOCプラットフォーム

MOOCのプラットフォームには、上記のedXやCourseraといった世界規模のものだけでなく、大小様々なプラットフォームが存在します(Cf.) 【Trends】第23回「2021年版 世界各国のMOOCプラットフォーム一覧が公開!」(21年8月4日配信)

日本のMOOCプラットフォームとして有名なものに、gacco(左図)やOpenLearningOUJ MOOC があります。そのうち gaccoは、85万人の受講生を抱えるプラットフォームで、日本最大規模のプラットフォームです。

これらのプラットフォームをまとめて紹介するポータルサイトを運営するのが、JMOOCです。
JMOOCとは、一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会を指し、MOOCの日本語での無償提供及びその普及・拡大を目的とし、2013年11月に設立された非営利団体です。
そのWebサイト(左図)では、gacco、OpenLearning、OUJ MOOCという上述の3つプラットフォームに公開された講義を、横断的に検索、閲覧、受講することができます。

gaccoでのKoALAコースの開講について

2021年8月5日から、KoALAで公開されている14のコースがgaccoで順次公開されています。
その中には、統計の入門や、医療統計、臨床試験の統計的方法といった、統計関係のコースや、因果推論に関するもの、数理・データ科学のための数学、音波に関するもの、樹木生物学や歴史学、フィールド医学に関するもの、クリティカルシンキングを扱うものと多様なコースが含まれています(開講予定コースの一覧はこちらをご覧ください)
これまでにKoALAやgaccoを利用したことのない方も、この機会にぜひ一度、ご覧になり、受講してみてください。