News【Trends】MOOCを利用した「留学」プログラム "Virtual Exchange Program"

2019.07.09

Trends(「ICT活用教育の動向」)では、現在のICT活用教育をめぐるさまざまな話題を紹介していきます。

edXのMicroMastersプログラムを取り上げた「シリーズ~MicroMasters~」でも紹介したように、近年、高等教育機関の正規課程内でオンライン教育が重要な役割を担いつつあり、MOOCを利用した単位・学位認定の取り組みが盛んになっています。

デルフト工科大学(オランダ)などの世界の複数の大学が提供する"Virtual Exchange Program" は、MOOCを利用した単位互換プログラムです。
このプログラムでは、協定大学の学生は他大学が提供する単位認定対象のコースを選び、自大学での単位認定に関する手続きを経て、そのコースを受講します。コース受講後、プログラム参加者向けの最終試験に合格するなど、一定の条件を満たすことにより、自大学の単位を取得することができます。*

Virtual Exchange Programは2018年1月より始まり、現在、デルフト工科大学以外にライス大学(アメリカ)、パリ第6大学(フランス)、オーストラリア国立大学(オーストラリア)、香港科技大学(中国)など12大学が参加しています(詳しくはこちら)。MOOCを利用することで自大学にいながら世界各国の協定大学に「留学」できるこのプログラムは、オンラインを用いた国際的な大学間連携の新しいかたちといえます。

* Virtual Exchange Programの対象となるMOOCや取得可能な単位数はそれぞれの大学で異なります。
参考:デルフト工科大学のVirtual Exchange Programウェブサイト

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