学生に何を伝えるか

授業を実施するにあたって、学生に伝えておいた方がいいことを整理しました。

新型コロナウィルス感染拡大に際しての「専門家会議」の見解によると、感染拡大のリスクを高める環境は、①換気の悪い密閉空間、②人が密集している、③近距離での会話や発声が行われる、という3つの条件が同時に重なった場、であるとされています。残念ながら、通常の教室はこの3つを同時に満たしやすい空間です。
このような環境での授業を避けるためには人数制限、オンライン型授業の実施等、多様な方法が考えられます。
いずれの方法を取るにせよ、授業を円滑に行うためには、学生の状況を把握するとともに、適切な指示を学生に迅速に行う必要があります。

京都大学では、オンライン授業について疑問や不安のある学生に向けて、相談窓口を設けています。
事前に予約し相談することで、TAがチャット等オンラインで対応してくれます。指導学生にもご案内ください。
情報環境機構「学生向けオンラインヘルプデスク」
※同じく情報環境機構が提供している学生向けページはこちら

授業を始める前に知らせること

KULASIS、PandA(LMS)等を活用し、学生に以下の内容を通知してください。

学生への連絡の具体例

授業開始時の案内文の例を掲載しています。

【例】中規模(参加者数30名程度)・演習型・Zoom利用
この授業では、Zoom(Web会議システム)を使って行います。教員も全員、Zoomを使って参加します。
発表者は、自身のPCを使って画面を共有しながら発表を行います。参加者は、Zoom上でのやり取りとともに、PandAの「フォーラム」を使って議論します。

実際の案内文(Wordファイル・2020年4月17日作成)
以下の内容について記載しています。

  1. 授業全体について
    • シラバスから変更した箇所
    • 授業方法
  2. Zoomの利用について
  3. 本授業の進め方
    • PandAの「フォーラム」でトピックを立ちあげる
    • PandAの「リソース」に資料をアップロードする
    • 授業後、PandAの「フォーラム」で質疑応答を行う
  4. Zoomの設定と利用する機能
    • 表示名やビデオ・音声の設定
    • 質問の仕方について
    • 質問への回答方法
  5. 授業のTAについて

著作権保護の重要性について

授業教材としてLMSにアップロードした以下の動画・論文等の著作権について、学生へ注意喚起を行う例を記載しています。
「講義資料やZoom上の録音・録画など著作物についての著作権の尊重について」(Wordファイル・2020年4月16日修正版を公開)
同上(LaTeXファイル・2020年4月16日版)

  1. 教員が作成した研究内容を含む授業資料について
  2. 教員が過去に執筆した雑誌記事(オンライン非公開)について
  3. インターネットで公開されているオンライン記事について
  4. YouTubeで一般公開されている動画について
  5. オープンアクセスで公開されている論文について

キャンパス内でオンライン授業を受ける際の注意点について

対面授業を再開した場合、学生の一日の時間割の中に、対面授業とオンライン授業が混在することになります。キャンパス内でオンライン授業を受けるにあたって、学生に注意してもらいたいことがまとめられています。授業の前後等やLMSのコースサイト上で学生に周知してください。
キャンパスでオンライン授業を受ける学生に対する諸注意(情報環境機構作成、2020年9月28日)

  1. 自習スペースからオンライン授業に参加する場合の注意点
  2. オンラインを併用する対面授業に教室で参加する場合の注意点
    その他、1と2に共通する注意点

この間、各部局ごとに、オンライン授業を学内で受講できる教室・環境の整備が進んでいきました。また、吉田南構内にある学術情報メディアセンター南館では、全学の学生に向けて「ICTコモンズ(共用エリア)」を試験的に開放しております(下記リンク参照)。これらオンライン授業を受けることができる場所について、上記の諸注意と合わせて学生に周知してください。

お知らせ 学術情報メディアセンター南館「ICTコモンズ(共用PC エリア)」の開室について(2021年9月1日 情報環境機構)

評価について

学生の学習を評価するにあたって、学生に伝えておくべき内容について(内部リンク)です。
評価に際して学生に伝えること(「オンライン授業で、学習をどう評価するか?」)

  1. 評価の方法・基準を伝える
  2. 学問的誠実性 (Academic Integrity) の重要性を伝える
  3. 参考資料

レポートの書き方について

レポートの書き方に関する手ほどき資料です。1年生だけでなく上級生にも参考となるような教材となっています。
「レポートの書き方 -アカデミック・ライティングのポイント-」(国際高等教育院作成、2016年)

  1. 知的生産のプロセス
  2. 文献・情報の探索と利用
  3. 素材の整理からレポートの執筆まで
  4. 書いたら終わり、やない
  5. 振り返り
  6. 続きは自分で