先生の講義の形式に応じて、電子黒板やホワイトボード、クロマキーを使った画像合成などが選択できます。必要であれば、実験や調査などの様子をあらかじめ撮影し、講義素材として活用することも可能です。
講義ビデオは視聴しやすいように10分程度の長さに区切って配信される場合が多いです。1週間分の講義ビデオの撮影は、目安として、1回2時間で2回程度を要します。

講義の教材制作や運営を支援する、分野の内容に精通しているTA（できれば数名）が必要です。配信前の講義コンテンツの事前チェックや掲示板への質問対応などを担当します。

edXは、MITとハーバード大学が中心となり設立された、世界トップレベルの大学で構成されるMOOCプラットフォームです（本学は、チャーター校の一つとして参加）。京都大学は、edXを通じ、「KyotoUx」という名称で講義を配信しています。

講義の魅力を1～2分程度にまとめた広報用のビデオです。講義配信開始の数ヶ月前にedX上で公開し、受講者を集めます。

紹介ビデオにおけるナレーションや先生のセリフをシナリオにします。シナリオを元に、紹介ビデオにどのような映像を当てはめるかというイメージとカット割を絵コンテにします。

講義で話す内容は読み上げ原稿を事前に作成し、撮影中はその原稿をプロンプターと呼ばれるモニターに映します。先生はそれを読みながら講義を進めるため、講義内容を暗記する必要はありません。

講義内でスライドを使用する場合、電子黒板を利用できます。

edXでは、多くの問題作成用ツールが用意されています。詳しくは参考資料をご覧ください。

edX上で公開される講義ビデオには字幕が付きます。字幕は読み上げ原稿を元に作成されます。

講義配信中は、講義毎に設置される掲示板で受講者からの質問や意見に回答します。先生が直接回答することもあれば、TAが回答する場合もあります。分野の内容に精通した数名のTAを雇用することを強く推奨します。

講義配信中は進捗に応じて、課題提出締め切り日や新着コンテンツの公開などを受講者に通知します。

技術的な問題に対する質問は、センタースタッフが対応します。

edXでは、講義登録の際に有償の「Verified Track」を選択し、かつ合格基準を満たした受講者には修了証を発行します。無償で受講した場合は合格基準を満たしていても修了証は発行されません。

修了認定のための合格基準は先生が自由に設定できます。成績は合格・不合格でつけることも、A/B/C/Fのように段階別でつけることも可能です。

配信期間終了後、講義はedX上にアーカイブ化され、ほとんどの講義ビデオや課題にアクセス可能となります。掲示板の利用や修了証の発行はできません。

講義終了後には、評価・分析チームが受講者の属性や受講行動などをまとめたコースレポートを作成し、先生にフィードバックします。