Topics教員インタビュー

図書館での演習を通じて、学生が「一歩前」に踏み出せるように

京都大学 附属図書館 北村由美先生(地域研究・図書館情報学)

OPAC(オンライン蔵書目録)は勿論、電子ジャーナルに電子ブック、機関リボジトリに、マイ・アカウント機能まで。よくよくみてみるとICTの利活用著しい大学図書館。ただ、運用されるICTが多様となった分、それらを適切かつ有効に活用するためには、利用者側のリテラシーもまた、求められます。
今回は、主に学部の新入生に向けて、そのような「学術情報リテラシー」に関する授業を提供されている、附属図書館の北村先生にお話を聞きました。インプットだけでなく、アウトプットまでできるようにすることが重要と考え、他部局の先生・図書館職員とも協働で授業設計をされている北村先生が、京大生に何を感じ、何を学んでもらいたいと考えているのか、話を伺いました。

プロフィール
京都大学附属図書館 研究開発室 准教授、博士(学術)
ハワイ大学で修士号(図書館情報学)を取得ののち、京都大学東南アジア研究所助教を経て、2012年7月より現職。
博士論文をもとにした単著『インドネシア創られゆく華人文化―民主化以降の表象をめぐって』(明石書店、2014年)は、2015年度 日本華僑華人学会研究奨励賞を受賞。
附属図書館ラーニングコモンズの設置プロジェクトや、東南アジア研究と図書館情報学とを繋ぐ共同研究プロジェクトでは中心的役割を果たされる。
趣味は、寝ること、食べること、読むこと、そして旅すること。休日は、自宅がある大津市内で温泉やスーパー銭湯に行ったり、近所を散歩して小さな発見をすることを楽しみにしている。

「勉強」から「研究」への移行を促す授業

まず、先生が担当されている「大学図書館の活用と情報探索」について伺ってもよろしいでしょうか。

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はい、「大学図書館の活用と情報探索」(以下、「大学図書館の活用」)は、前期開講の全学共通科目です。リレー講義として、私を含めた5人の教員が担当しています。

まず初回に、図書館機構長の引原隆士先生から、オープンアクセスといった最近の動向も踏まえつつ、高校までの学習環境と大学の研究環境とがどのように違うのかという点について講義してもらいます*1。その上で、その後の授業では、各担当の先生からそれぞれ計2〜5回ずつの授業を提供してもらっています。

*1 2018年度からは、図書館機構副機構長の松井啓之先生が初回の授業を担当されている。

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「2017年度 大学図書館の活用と情報探索」のシラバス(クリックで拡大)

各回の内容ですが、私以外の3人の先生はそれぞれ文学、情報学、薬学と多様な分野の専門家ですが、ご自身の研究プロセスを踏まえ、単なる技術だけではなく、考え方や情報の組織化といったことについてもお話しいただいています。これは、専門が違っても共通して存在する、「研究のエッセンス」のようなものを学生に感じてもらうためです。
それぞれの授業は、講義だけでなく、必ず演習もセットになっていて、演習には図書館員の方にも補助者として参加してもらっています。

誰でも授業には参加できるのですか。

もちろん、誰でも受講可能ですが、基本的には1年生を想定しています。これは、大学に入ったばかりの彼らに高校までの勉強から、大学での研究に移行してもらうことを目的としているからです。

授業そのものはいつから開講されているのですか。

1998年からなので、もうかれこれ20年ぐらい前になりますね。1995年から附属図書館長をされていた長尾真先生が構想され、1997年に総長にご就任されたのちに始められた授業です。「情報探索入門」が最初の名称で、その後、何度か名前を変えつつ、今に至っています。

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資料をめくりながら説明して下さる北村先生。この四半世紀の間に、大学図書館及び図書館教職員に期待される役割は大きく変わったとのこと。

当時の大きな流れとして、大学図書館の資料がどんどん電子化されるとともに学術情報の世界が複雑化しているという事情がありました。

そのような中で、図書館機構が中心となって、学生にとって必要となる情報収集・活用能力を育成するような授業を提供しよう、というコンセプトのもと始まったのがこの授業です。

先ほどのお話では、図書館員の方も参加されているのですね。

はい。この授業は、若手図書館員のSD(Staff Development: 事務職員の能力向上のための活動全般を指す)も兼ねていて、図書館員には補助者として参加してもらうだけでなく、実際に教壇に立って話をしてもらったりもしています。

担当者は授業毎に異なりますので、毎年かなりの人数の図書館員に参加してもらっていますね。これも長尾先生時代から続くものですが、図書館や図書館員に教育的な役割がより一層求められるようになってきたことが影響しています。

20年の間には、色々と変化があったのでしょうね。

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「大学図書館の活用」での「演習」の様子。この時は情報学研究科の黒橋先生が担当されている(写真は図書館機構ご提供)。

そうですね、担当の先生が変わったり、図書館員が変わったり、あるいは年度によって方針そのものが変わったり。内容もそれに伴って変わっています。

5年前に私が初めてこの授業を担当したときは、全ての回が、講義と演習とで構成されていたのですが、今は最後に5回、「総合演習」という時間をとって学生にディスカッションとプレゼンテーションをしてもらうように変更しました。学生が最終的にアウトプットまで出せるようにと思ってのことです。

昨年度から今年度にかけての大きな変更点としては、反転授業を導入したことですね。

反転授業を取り入れられたのですね。どういった経緯で導入することになったのですか。

毎年の授業のあとに、担当の先生と図書館員の全員が集まって反省会をやっているのですが、そこで薬学研究科の金子先生の方から、この授業は反転授業と相性がいいからぜひやってみようという話をいただいて、取り入れることになりました。

金子先生には、前回インタビュー*2でお世話になりました。それにしても、全員が集まって反省会というのはすごいですね。

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「大学図書館の活用」の金子先生担当回の様子(写真は図書館機構ご提供)

金子先生には、「情報探索入門」の初年度からこの講義を担当して頂いており、色々とアドバイスを頂いています。

反省会は、毎回20名くらいが参加し、各回のデータやアンケートなんかも持ち寄って、情報共有しつつ翌年度の内容を検討しています。そのなかで、例えば昨年度は、反転授業への変更に伴って、反転にできそうなところを検討したりしました。

*2 薬学研究科の金子先生へのインタビューは以下よりご覧頂けます。
【関連記事】「一人ひとりの学習スタイルの尊重を目指す反転授業」(2017年12月21日公開)

「反転にできそうなところ」とは、どういったところだったのでしょうか。

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全学共通科目「大学図書館の活用と情報探索」のHP(画像クリックでリンク先に遷移します)。
授業連絡用にTwitterも活用されているとのこと。

例えば、配布用の説明資料ですね。図書館員の人たちは職業柄、資料を作るのが得意というのもあって、逆に説明資料が多くなり、なかなか演習の時間がとれないということがありました。今年からはそれを反転授業の事前学習教材として、読んだり見たりしてきてもらうことにして、演習の時間やディスカッションの時間を、それまで以上に確保するようにしました。

他にも事前学習用の動画なんかも作成されたのですか。

はい、先生のスライドの短いバージョンを作ってもらい、そこに声を入れて動画にし、YouTubeにアップしました。その上で、その他の資料と合わせて、HPでも公開しています。

資料の置き場所については、実は徐々にPandA*3の方に集約しようとしているんです。運用開始直後から少しずつ使い始めて、昨年からはすべての授業担当者がPandAを使うようになりました。
これだけの人が関わっていますので、担当が違っても、そこにいけば授業の中身が分かるようにできたらと思い、PandAを使っています。

*3 PandA とは情報環境機構が、京都大学の全学に対して提供する LMS(学習管理システム)のことです。

お話を伺っていると、本当に手間暇をかけて授業をされているなと感じますね。資料の探索方法や適切な扱い方を学べるという点では、ぜひ新入生全員が受講できたら、とも感じますが、なかなか難しいですかね。

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全学共通科目「情報基礎演習」で北村先生が説明される様子(写真は図書館機構ご提供)

そうですね、やはりグループワークやプレゼンテーションを含む授業ですので、多くても、40名から50名くらいが理想的だと思います。新入生全員となると、1学年で3,000人いますからね。

代わりにというわけではありませんが、同じく全学共通科目に「情報基礎演習」という授業があって、そのなかの1コマで、この授業のエッセンスを紹介しています。前期、後期5クラスずつあるので、合算すると毎年数百名程度の学生には話を届けられているのではと思っています。
来年度からは大学院向けの全学共通科目「学術研究のための情報リテラシー基礎」が開講されるということで、そこでもお話をさせてもらう予定です。

大学院の場合、他大学から進学してくる学生も多いので、それは大変助かりますね。

そうですね。合わせて、附属図書館や各部局の図書館・図書室でも、一年中オリエンテーションや講習をやっている*4ので、そちらにもぜひ足を運んでいただけたらと思っています。

こういったサービスは、教員からしてもありがたいですよね。
学生が資料や情報の探索の仕方やその扱い方を知っている、知っていないで全然違いますから。

*4 京都大学図書館機構で実施されているオリエンテーションや講習についてはこちらの記事をご覧下さい。
【関連記事】「学生の多様な学習をサポートする図書館機構の取り組み」(2018年3月27日公開)

キーワード検索が主流となったからこそ、いっそう重要となった概念の区分と整理

ここ最近の学生のリテラシーについて、感じられている変化はございますか。

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最近の学生の場合、Google式のキーワード検索が基本となってしまって、電子ジャーナルにせよ論文検索にせよ、どうしても「行き当たりばったり」で情報を探索してしまう傾向があるように思いますね。

これまででしたら、まず、学問の体系全体をみてから、自分が調べたい領域へと範囲を狭めていき、最終的な文献や情報に行き着くというのが普通でした。キーワード検索だと、どうしてもピンポイントで文献や情報を探すことになります。そうすると、例えば、同じキーワードでも、分野によって異なる意味をもったり異なる使い方がされたりする用語がありますよね。そういったものが並列で出てきてしまいます。

これが研究者なら、他分野ではこういう使い方をするんだなという発見があったり、こういう使い方は自分の分野ではしないな、といった判断ができるのですが、1年生の場合、そういった判断をするのは難しいと思います。

なるほど。周縁的な情報も、中心となる情報も一緒に出てきてしまうということですね。

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演習用にスタッフが作成したキーワードマップの例(クリックで拡大)。
グループ学習の際に各自がキーワードマップを作成し、持ち寄ったうえで発表テーマを検討する(写真は図書館機構ご提供)。

そうですね。検索順位も検索エンジンのアルゴリズムに依拠してしまいますからね。そういったことを防ぐためにも、「大学図書館の活用」では、上位概念と下位概念の区分を勉強してもらった上で、両概念を意識しつつ、KULINE(京都大学のOPACのこと)で適宜キーワード検索をしてもらい、「キーワードマップ」を作ってもらっています。

「上位概念」と「下位概念」ですか。

はい。例えばiPS細胞でいいますと、上位概念は再生医療ですよね。逆に下位概念は、特定の細胞シートの名称をはじめとする個別の事象になります。もし学生が検索して、結果が多すぎる、あるいは少なすぎるとなったら、キーワードそのもの、もしくは、その概念のレベルが間違っている可能性が高いです。学生に検索をさせてみて生じる悩みは、多くの場合、結果がありすぎるかなさすぎるに収斂しますね。

それは面白いですね。検索が簡単にできるからこそ、適切なやり方を教えていかなければならないということですね。

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ええ、そうなのです。上位概念、下位概念はそれぞれものごとの分類に関わっているわけですが、図書館それ自体を考えても、情報を分類し、図書館というフィルターを介して世界を再構成する存在ですよね。

もっともこのことは図書館に限った話ではありませんよね。学問の基礎そのものが分類で、逆に分類があるからこそ、学際的という言葉も生じるわけですから。

演習を通じて学生が「一歩前に」踏み出せるように

これまで本学で授業をもたれてきて、本学の学生の良さ、あるいは問題点について何かお感じになることはありますか。

そうですね。他の大学でも幾つか授業をもっているのですが、そこでの学生とも比較して、私が感じる京大生の良さというのは、知的なことや難しいことにどんどんと取り組んでいける点でしょうか。同じ内容を話すにしても、難しい言葉で話した方が、京大生の場合は、食いつきが良かったり。あるいは分からないことがあっても、そのときは分からないと認めないで、後から頑張って勉強してそこに追いついていくとか。こういった学問に対する「体力」があることは、本当に良さですよね。

逆に、弱さというのは、これはもう明らかで、「正しい」解答がないことを恐れる点です。他学の方が間違いを恐れない学生が多いですし、分かっていないということに対する恐怖心が少ないのか、分からないなら分からないといってくる。その分、その場で議論したり、授業の中でフォローアップすることができるので、すっと伸びていくことがあります。
ただ、京大生の場合、間違えたらどうしようと過度に心配して、「分からない」といえないんです。
答えのないことを教えるのが大学で、答えのないことでも自分で考えることができるようトレーニングするのが大学
なのにもかかわらず、「答えがない」ということを恐れてしまう。

つい、先生が喜びそうな「正解」を探そうとしてしまったりとか?

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頭だけでなくて身体も動せるよう背中を押してあげたいと語る北村先生

そうですね。ただ、それではダメで、「私も知らないことがいっぱいあるし、一緒に考えてもらわないと困る」と伝えるんですけれども、学生にとっては、なかなかハードルが高いみたいで。

私がフィールドワークをやっているからというのもありますけれど、大学生活のなかで、身体を動かしながら考えていけることっていっぱいあると思うんですよね。ただ、京大生の場合、どうしても頭が先に出ちゃって、足がでない学生が多いように思います。

なるほど、分かるような気がします。

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「図書館情報学特講Ⅰ」で受講生が作成した、ヒューマン・ライブラリーの広報用チラシ(北村先生ご提供。クリックで拡大)

そのため、学生の足が出るように、いろんな形で後押しをしてあげたいなと思って授業を構成しています。
例えば、「大学図書館の活用」とは別に教育学部で担当している「図書館情報学特講Ⅰ」では、「ヒューマン・ライブラリー*5」の企画・運営を学生にやってもらっています。

*5 元々デンマークで始まった試み。障害を抱える人や社会的マイノリティの人を招き、その人たちを本に見立てて「読者」に「貸し出す」ことを通じて、先入観や誤解を解き、相互理解を促そうとするもの。「リビング・ライブラリー」とも呼ばれる。詳しくは、こちら(The Human Library OrganizationのHP)


この授業の受講生たちは、どんなテーマの「本」を取り上げるかを話し合うところから始まり、「本」となることを了承してくれた人との打ち合わせや信頼関係の構築、催し当日の調整に至るまで、全部自分たちでやることになります。

その中で劇的に成長する学生もいたりして、本当に面白いので、また是非お越しになって下さい。最初は受講生らも、一緒に話し合ったり、話し合いの場をもうけたりするのはなかなかできないんです。それが徐々にできるようになる。
先ほどお話しした、答えはないから、まず足を一歩踏み出して下さい、といったものとこの点はつながりますね。学生たちにとっても、いろいろと自分たちでやらなければいけないことが多い分、印象に残るみたいです。

これまでに参加した学生の感想で印象に残ったものはありますか。

そうですね。これは「大学図書館の活用」での話ですが、初めてグループワークを取り入れたときに、4年生の経済学部の男子学生が2名参加していたんです。周りはほとんどが1年生なのですが、真面目に出席してくれて。

その二人が、この授業に参加してすごく良かったですって、最後の授業の後に話しかけてくれてました。就職も決まってもうすぐ卒業という彼らにとって、何がそんなに良かったのかなぁと聞いてみたら、そのうちの1人が、自分はこれまでずっと違和感があり、周りをガラスの壁で囲まれて、その中に1人でいるような気がしていたけれど、この授業を通じてそのガラスの壁がなくなった気がするって言ったんですね。

その学生たちは二人とも部活動をやっていましたし、どちらかというと社会性の高い学生だと思っていたので、ビックリしました。1年生たちをグループ内の先輩として、言い過ぎないように見守りながら協同作業をしていくなかで、知らずに自分の周りに作っていた壁がなくなったと感じたみたいです。

授業がそういったきっかけとなるというのは、本当に嬉しいですよね。

そうですね。紹介した学生たちは4年生ですが、授業のなかで身体を使いながら考えて、人と接して意見を伝え合って、といった経験を通じて、それまでになかった感覚を掴んでくれたわけですから。
受講生には、そういった感覚をぜひ掴んでもらいたいですし、今後も背中を押していってあげたいですね。

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北村先生と取材にあたった高等教育研究開発推進センターの田口准教授。

先生のオフィスからは東山がよく見える。
背景手前に見えるのが吉田南キャンパスで、新入生たちはもっぱらここで全学共通教育を受けている。

【編集後記】
「答え」がないことを恐れず、「頭」だけでなく「足」も使って、との北村先生の言葉、自らの学生時代を振り返って、記事構成担当者の心にも響きました...。今の学生たちにはぜひ、先生の授業を受けてもらいたいです。

...ところで、北村先生がハワイ大学で学ぶきっかけとなったのは、本屋で見つけた『国際公務員を目指す留学と就職 』という本だったそうです。
国連職員になるなら図書館学の枠が入りやすい、とそこに書かれているの見て、なるほど!と思った北村先生は、元々関心のあった地域研究と図書館情報学が同時に学べるハワイ大学へと単身渡ったそうです。

その思い切りの良さに、終始穏やかな笑顔で話をされる先生のどこにそんなパワーが...と感じる一方で、先生の教えはそんな原体験があってのことかしら、と妙に納得したエピソードでした。

(聞き手:田口真奈/記事構成:鈴木健雄/写真撮影:河野亘/
インタビュー実施日:2017年12月8日/本記事公開日:2018年3月12日)